平成30年度全日クラス説明会を開催いたします。一人でも多くの方にモンテッソーリ教育の魅力をお伝えしたいと思います。説明会へのお申し込みはこちらから H30年度全日クラス説明会

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園長からのメッセージ

シリーズ17 2015年1月発信


これから子どもが生きていく社会と望まれる教育

今、乳幼児期にいる子ども達が大人になって社会に出て行くとき、その社会はどうなっているのでしょうか?どう考えても今の社会と同じであるはずがありません。今回は日本を含む先進国の共通の課題である「少子化」を初めとし、IT社会、グローバル社会といった子ども達が生きていく社会状況と、そういった社会でこそ望まれる教育の在り方を考えてみましょう。
皆さん「少子化」ということばはお聞きになったことがあると思います。子どもの数の減少とそれに伴うさまざまな問題です。都市部では待機児童がまだ存在し、来年度4月の開所に向けて多くの保育園が設立ラッシュです。しかし、日本という国全体で見れば確実に子どもの人口は減少しています。内閣府の「少子化の現状」についての見解が以下のものです。

総人口の減少と人口構造の変化

「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」では、一般に将来推計人口として利用されている中位推計(出生中位・死亡中位)では、合計特殊出生率は、2010年の実績値1.39から2014( 平成26)年まで、概ね1.39で推移し、その後2024(平成36)年の1.33に至るまで緩やかに低下し、以後やや上昇して2030(平成42)年の1.34を経て、2060(平成72)年には1.35になると仮定している。このような仮定に基づいて試算すると、我が国の総人口は、2010年の1億2,806万人から長期の人口減少過程に入り、2030年の1億1,662万人を経て、2048(平成60)年には1億人を割って9,913万人となり、50年後の2060年には8,674万人になることが見込まれている。

また、社会的な問題としては「2018年問題」という話題が大学レベルで取りざたされています。これは以下のようにまとめられています。

2018年問題

日本の18歳の人口が2018年頃から減り始め、大学進学者が減っていくこと。日本の18歳人口は、1992年の205万人から2009年の121万人へと激減したが、この時期、大学進学率が27%から50%に伸びたため、進学者は逆に増加した。09年以降の18歳人口は、ほぼ横ばいの状態が17年頃まで続くが、推計では18年以降減少に転じ、31年には104万人まで減る。大学進学者数については、進学率も伸びないと予測されるため人口減少分がそのまま影響し、18年の65万人から31年には48万人にまで落ち込むと見られている。14年時点で4割の私立大学が定員割れの状態にあり、18年以降は潰れる大学が、私立だけでなく国公立大学にまで及ぶと懸念されている。


グラフで表すと一目瞭然です。しかし、 18歳人口が2018年頃から減り始めるということは、乳幼児人口はその18年前の2000年頃からすでに減少し始めているということです。確かに幼児人口の減少の波を受けて閉園する幼稚園は増加傾向にあります。
地球全体としては人口は増加し続けています。下のグラフのように2050年には90億人に達すると予測されています。


IT社会、グローバル社会の到来

 パソコンや携帯電話などのIT器機は私達の生活をとても便利にしてくれています。しかし、便利な反面副作用、デメリットも確実に存在します。瞬時に情報をやり取りできるようになったお陰で、スピードがことさら重視されるようになって来ました。子どもの育ちに必要なのはスピードではなく、その正反対のゆっくりとした時間の流れです。実際に会って話さなくてもメールのやり取りでことが済むようになりました。行間を読んだり、話す人の口調や表情から真意を汲み取ることができない人間が多くなってきました。字面だけ、音となって語られることだけでなく、その周辺的な部分までも理解するという「メタ言語能力」の低下が危惧されています。言語発達の問題は人間関係構築に大きな影響を与えます。

 グローバル社会の到来は、これまで以上に人間関係の構築能力が要求されることを意味します。少子化は日本国内に引きこもることを意味するのではなく、日本から外に出て行くこと、地球規模での生活が始まることを意味します。そのときに今の子ども達はこれまでの日本の歴史始まって以来最も多くの文化的背景が異なる人達と関わることになるでしょう。子ども達は、ことばも違う、宗教も違う、生活様式も違う人達と協調して健全な社会を創っていくことになります。

同時にIT器機により、知識や情報は瞬時にいとも簡単に手に入れることができる時代になりました。ということは、知識の伝授が教育の目的ではない時代になってきたということです。従来の教育は、教師が主導して子ども達に知識を伝授することが大きな目的でした。そして、私達がもし子ども達に知識を伝授するのであれば、その知識は私達の知っていることに限られます。私達の持っている知識には限りがあります。子ども達は将来的には私達が経験したこともない、私達がまったく知らない多くの知識を必要とする社会で生きていかなければなりません。

 教師(大人)が知らず知らずの内に子どもの学びに対して「枠」を作ってしまっているような気がしてなりません。決められた枠組みの中で誠実に自分の役割を果たすことは日本人の美徳です。しかし、これからの時代を見据えたときにそれだけでは不十分であることは明らかです。少子化、日本国内の教育環境の充実(質はともかく、教育の機会均等という点では日本は他の先進国に劣りません。)に伴って、海外へ留学する日本人学生の数が減少しています。アメリカを例にとってみると、日本は90年代中頃まではトップでしたが、今は見る影もなく中国が急増しています。海外へ向けられる目が減少し、外国の人達と交わる機会が少ないことはとても心配です。

 日本という限定された均質な中でのみの生活は、決められた枠の中での生活です。しかし、これから必要になってくるのは、その枠そのものを壊してよりよいものへ変えていこうとする姿勢ではないでしょうか。常識にとらわれない、個人を尊重する風土が枠を壊す革命的な発見を生むのではないでしょうか。個人の能力や興味を尊重した教育が重要であり、モンテッソーリ教育はまさにそういった教育です。


新着情報
シリーズ 23 : 2017年07月 モンテッソーリ教育現場では子どもの協調性や社会性は育たないのか⁈

シリーズ 22 : 2017年01月 新しい教師(大人)と新しい人間(A New Man)
シリーズ 21 : 2016年07月 子どもの可能性を最大限に引き出す
シリーズ 20 : 2016年01月 ウィリアム王子、モンテッソーリ・スクール入園
シリーズ 19 : 2015年07月 今だからこそ「平和」について考える
シリーズ 18 : 2015年04月 モンテッソーリ教育は子どもの心に火をつける
シリーズ 17 : 2015年01月 これから子どもが生きていく社会と望まれる教育
シリーズ 16 : 2014年09月 2014モンテッソーリ・アジア東京大会が無事終了しました
シリーズ 15 : 2013年11月  モンテッソーリ・アジア大会が日本にやってくる!
シリーズ 14 : 2013年05月 小学生のモンテッソーリ教育
シリーズ 13 : 2013年01月 1907年1月6日はモンテッソーリ教育のお誕生日です。
シリーズ 12 : 2012年09月 8月31日はマリア・モンテッソーリのお誕生日です
シリーズ 11 : 2012年05月 モンテッソーリは世界の共通語
シリーズ 10 : 2011年12月 「子ども中心」と「子どもの言いなり」の違い
シリーズ 9 : 2011年09月 アジアのモンテッソーリの仲間との再会
シリーズ 8 : 2011年05月 東日本大震災に思うこと
シリーズ 7 : 2011年01月 幼児期に身に付けなければいけこと
シリーズ 6 : 2010年06月 サッカーとモンテッソーリ教育~子どもに対する心得~
シリーズ 5 : 2010年02月 春の訪れと子どもの巣立ち
シリーズ 4 : 2009年12月 男の子と女の子の違い
シリーズ 3 : 2009年09月 Positive Thinking (前向きな発想)
シリーズ 2 : 2009年06月 自己教育力
シリーズ 1 : 2009年04月 子ども達の生きる社会
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